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新年のごあいさつ

2011年 新年のごあいさつ

社団法人新日本スーパーマーケット協会
会長    横山清

 新年明けましておめでとうございます。日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力をいただき、改めて厚く御礼申し上げます。
 一昨年、全国スーパーマーケット協会と日本セルフ・サービス協会が合併し、新体制となった当協会は、昨年9月、名称を社団法人新日本スーパーマーケット協会に変更致しました。皆様のご協力により、名称変更手続きが無事完了いたしましたことを重ねて御礼申し上げます。新名称をきっかけとして、さらにスーパーマーケット業界の正しい実態や動向を伝え、生活者や行政、メディア等に対し業界としての認知・理解を深めていただく活動を強化してまいります。

振り返りますと、昨年は猛暑や豪雨などの異常気象により、食料品の生産はもとより、消費動向や企業活動に大きな影響が出ました。また、宮崎県で発生した口蹄疫については、関係者の並々ならぬ尽力により発生から4ヶ月で終息宣言が出されましたが、未だ畜産農家をはじめ関係者の再生・復興は道半ばです。安心・安全な食料品を安定的に生産し、供給していただくために、私たちも共に取り組んでいく所存です。
また、高齢社会の進行と、地方の過疎化が急速に進んでおり、いわゆる「買い物弱者」と呼ばれる方々が600万人を超えるという報告がありました。私たちは地域の、国民のライフラインとして食料品を中心に生活資材の提供に努めておりますが、企業単独では顧客満足の継続が難しい場合もございます。国や地方自治体などとも連携を図り、買い物をする楽しみ、自らの眼で商品を選ぶ喜びを提供しつづけるべく、協会としても働きかけを強めてまいります。

昨年5月より、オール日本スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会と合同で、新たに「スーパーマーケット統計調査」を開始することができました。3団体会員の月次売上動向や景況感を示す数値を公表しております。これにより、食料品を中心に扱うスーパーマーケットの業界は、厳しい環境の中にありながら、堅調に業界規模が推移していることがデータとして明らかになりました。また、エリア別の実績や景況感を発表しており、地域の景気が企業の業績に与える影響を如実に反映していることが結果に表れています。
現在、総務省の「日本標準産業分類」には、百貨店、総合スーパー、コンビニエンスストアはあるものの、スーパーマーケットという分類はありません。業界の“戸籍”がないのが実態です。この戸籍を作るためにも、また業界の売上規模や地域性の広さがいかに大きく重要なものであるのかを、行政やメディア、そして生活者にアピールすることが求められています。

私たちは、環境問題、今後の消費税率の問題、雇用問題、買い物弱者問題、物流やシステムの効率化・標準化など、1社だけでは解決できない、同様の課題を抱えています。協会では、業界が進むべき道を示すとともに、意見を集約して行政や関連業界に提言を行い、展示商談会や「バイヤーズ“食”セレクション」などのビジネスマッチング事業を通じて、国内事業者にとどまらず、広く海外へも新しい技術や製品、生産物を紹介してまいります。また、経営者育成をはじめとする教育や、「スーパーマーケット検定」「チェッカー技能検定」「食品表示管理士検定」など各種資格試験の実施により、イノベーションをもたらすお手伝いをいたします。
 2月8日~10日の「第45回スーパーマーケット・トレードショー2011」は、今回も東京ビッグサイト東ホール全館で開催致します。おかげさまで、今回も過去最大規模の出展となりました。地方自治体や地方金融機関などとの新たな「産官農」の連携も手伝い、各地の逸品が集結して、全国のバイヤーが集まり、確実に商談ができる場です。また、この困難な時代におけるスーパーマーケットの在り方の“海図”を指し示すセミナーや展示が行われます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げますとともに、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。