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あなたの街のライフライン。
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新年のごあいさつ

新年のごあいさつ
会長  横山清

 新年明けましておめでとうございます。日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力をいただき、改めて厚く御礼申し上げます。

 まず、昨年3月11日に発生した東日本大震災により、多数の尊い人命が失われ、かつ、甚大な経済的被害がもたらされました。犠牲となった方々に対し、心より哀悼の意を表させていただきます。

 かねてより、スーパーマーケットは「食のライフライン」であると申し上げてまいりましたが、今回の震災で、その存在意義が大きくクローズアップされました。発生直後、被災地域のスーパーマーケットでは、店舗と本部の連絡もままならない中、多くの店舗で従業員独自の判断により、営業の継続や支援物資の供出などが行われ、お客様から大変感謝されました。自らも被災者であるにもかかわらず、地域の方々のために、可能な限り店を開け、食品や生活必需品を提供し続け、「ライフライン」の維持に努められたスーパーマーケット従業員の皆様、関係者の皆様に、本当に頭の下がる思いです。改めて感謝申し上げます。

 被災地以外の地域でも、ガソリン不足や物流の混乱による商品の欠品、電力供給不足による計画停電の実施、放射性物質の検出報道による買い占めや、食品の安全性にかかわる問題など、さまざまな影響を受けました。また、原子力発電所事故などによる電力供給不足に対する、店舗での節電に対するご理解ご協力をいただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

 2010年より、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、当協会の3団体で「スーパーマーケット統計調査」を毎月公表しておりますが、この3団体で連携し「東日本大震災対策本部」を設置し、会員企業に対する正確な情報の提供、店頭での義援金募金活動の呼びかけや、お客様に節電営業の理解を求めるポスターの制作、会員企業の状況把握と要望事項の収集、行政への要請活動等を行いました。

 また、昨秋からは、日本チェーンストア協会も加わった流通4団体で「東日本被災者就業支援委員会」を創設し、会員企業に対する被災者採用枠確保の協力依頼や、合同企業説明会の開催などを通じて、一日も早く経済的安定を取り戻していただくことを目指して活動を開始いたしました。時間の経過とともに支援の在り方も変化するという前提にたち、10年程度の比較的長期にわたり、被災地の現状に即した支援を実施する予定です。

 地震や津波によって倒壊した被災地のスーパーマーケットも、徐々にではありますが営業再開、建て替えなどにより再オープンにこぎつけています。しかしながら、営業を再開したとしても被災地域全体の復興なしにスーパーマーケットの復興はありません。「食」に携わる私どもとしましては、被災地域の生産者、加工メーカー等の皆様の復興を支援することで、地域全体の復興を応援していく所存です。

 本年2月1日~3日、東京ビッグサイト東ホール全館で開催致します「第46回スーパーマーケット・トレードショー2012」におきましても、「食のREBIRTHプロジェクト・東日本大震災復興支援コーナー」を企画いたしました。被災地域の出展者の皆様のために特設の商談ラウンジを設け、成約に向けての支援を行います。また、有名シェフのアイデアにより、被災地域の食材を使って開発された商品の展示も予定されています。この取り組みは今回だけの企画ではなく、今後も継続し、被災地域の皆様が、再び自らの力で立ち上がっていただけるよう、中長期的な支援を実施します。

 このほか、「小売のヒントがある!」として、単に商品やシステムを紹介するだけではなく、各出展者から、売場やオペレーションの革新に直結する提案があり、併せてセミナーや主催者企画が行われます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

 最後になりましたが、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。