平成25年　年頭のごあいさつ　会長 横山清

新年のごあいさつ
一般社団法人新日本スーパーマーケット協会　会長　　　　横山清

新年明けましておめでとうございます。日頃よりスーパーマーケット業界の発展と協会活動に特段のご協力をいただき、改めて厚く御礼申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、年頭より３月頃まで上向きだった景気動向が、海外の景気後退や政治問題などの影響による輸出産業の不振や、小売業のいわゆる「震災特需」の反動などにより４月頃から下降に向かいました。会員各社からも、その時期からお客様の購買行動が変わったとの声を多く聞いております。
また、消費税増税などを盛り込んだ社会保障と税の一体改革関連法が可決され、消費マインドは一段と冷え込んでしまいました。小売業界では、厳しい業績をなんとか維持しようと、価格の一斉値下げを行うなどの対応を行うところも多くありましたが、思ったような効果が表れているかどうかは疑問の残るところです。
政治動向はますます混迷を極め、われわれの書き入れ時である１２月に解散総選挙が行われたことで、ギフト関連の需要等にも大きな影響がありました。今年からは復興増税が始まりますが、遅々として進んでいない被災地の復興が加速することがなければ、増税感だけが拡がることも懸念されます。政局はともかく、被災地の復興は間断なく進められるよう願ってやみません。

当協会としましても、被災地・被災者の復興支援活動につきましては引き続き、販路拡大支援や、流通４団体合同での就業支援などを継続して実施しております。
また、昨年からは、大規模な有事に備えるべく、家庭（生活者）における生存に必要な物資備蓄体制の支援づくりや、有事発生時の避難者・避難所への生存物資の供給体制支援などを目的として、６団体が集結し「流通団体有事対応連絡会」を立ち上げ、有事対応基本プランの作成や、備蓄・支援対応物資リストの作成を行っています。

協会ならではの活動として、スーパーマーケット業界の存在感を高め、全体の経営レベルを高める事業に注力しています。具体的には、就職活動中の学生に向けて食品小売業界の魅力を伝え人材確保を支援する新卒採用支援事業「Ｒプロジェクト」、伸長著しいお弁当・お惣菜部門の活性化、レベルアップを支援する「お弁当・お惣菜大賞」、２０１０年から開始した業界３団体合同「スーパーマーケット統計調査」の公表による業界動向の広報、流通４団体合同の流通ＢＭＳ普及推進による経営効率化支援などです。
さまざまな協会活動において、他団体と共同で実施する企画も増えてまいりました。今後も業界団体がより一層団結し、難局を乗り越えるべく活動してまいります。

本年２月１３日～１５日、東京ビッグサイト東ホール全館で開催致します「第４７回スーパーマーケット・トレードショー２０１３」では、サブタイトルとして「豊かな地域社会づくりのために」を掲げました。
われわれ地域に根差す、食のライフラインを担うスーパーマーケットが、地域産業を支え、また、地域のコミュニティの拠点として、地域社会の維持発展に貢献しようという姿勢を鮮明にするものです。
単に商品やシステムを紹介するだけではなく、各出展者から、売場やオペレーションの革新に直結する提案があり、併せてセミナーや主催者企画が行われます。
出展者の皆様とともに、時代に即した内容を目指して準備を進めておりますので、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

最後になりましたが、関係各位のご健勝とご発展をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。